どうも、はじめまして。現役介護福祉士のtakezoです。
私は営業職から介護業界へ転職し現在15年目です。
医療器販売の営業、介護老人保健施設、有料老人ホームといったこれまでの経験をもとに介護を中心とした情報を発信しています。
宜しくお願いいたします。
それでは本題です。
介護現場でも人事異動があります。
「来月から違うフロアへ異動してほしい」
との辞令があり嫌な思いをしたことは無いですか?
ネガティブな捉え方をしている人も多いかもしれませんが
異動にはメリットがたくさんあります。
今回は【介護職の異動はメリットがあるのか?】
というテーマでお話をしたいと思います。
Contents
介護職の人事異動について
みなさんはお仕事において人事異動を経験されたことはありますか?
私はこれまでに転職は経験をしていますが、人事異動となると1度しか経験していません。
その時は新しいフロアの立ち上げに伴う異動でありましたので
特に考える余地もなく2つ返事で快諾をしました。
しかし世間一般的に、介護業界のみならず会社員にとって人事異動はネガティブに捉えてしまうケースが多いと感じます。
「今のフロアで慣れていて働きやすいのに嫌だ」「新しいフロアで新しい事を覚えるのが億劫だ」などなど
異動にたいしては、プラス思考な方とマイナス思考な方で気分的にも大きく違いますよね。
そもそも人事異動とは何なのか?
【人事異動】…会社などの組織内において、担当する職務・役割・勤務状態・勤務地などが変わること
と定義されています。
人事異動が組織側が活性化を図るために敢行することが多く
人間関係の閉そく感を改善したり、新しい風によるアイデアの創出などがあります。
また人材育成という観点から、スタッフに色々な部署やフロアを経験させることで
組織の内情を知ったうえでのスキルアップをしてもらう目的もあります。
介護職の異動、実はメリットだらけである
では具体的に介護士の異動のメリットについて紹介したいと思います。
①介護士個人のスキルアップ
メリットとして1番に挙がるのはスキルアップです。
多様な経験を積むことで今まで働いてきたフロアに縛られない
幅広い視野が身に付きます。
介護業界はただでさえ閉塞的な空間であり、同じ施設内においても
フロアによって独自のやり方、介護の方法があります。
また、フロアによって要介護度を軽度・中度・重度・認知症対応フロアなど
とある程度決められている施設さんが多いです。
だからこそ様々ご利用者のパターンを介助させていただくことで
経験値となりスキルアップにつながるというわけですね。
②新しい介護観点を流入できる
新しい介護観点をフロアに流入できるという点もメリットです。
先ほども述べたとおり介護施設は閉塞しがちです。
フロア内でも過去の慣習から、他によりよい介護方法・業務方法
があるにも関わらず、何となく今までこのやり方でやってきたから
という理由だけで続けていることって多くないですか?
新しく異動してきた介護士さんの「このやり方もあるけどどうでしょう?」といった
意見・提案は非常に良い風となるわけです。
結果的に過去の慣習を続けるにしても、1度考え直してみるということが出来る時点で
フロアとして施設として変化が生まれて効果があります。
ただ、これは受け側の柔軟さも必要であり
時には「何言ってるのよ!この前来たばかりのひとが!」なんて思っちゃう方も
いるので発信側のタイミングなどは十分に注意が必要であります。
私は、出来ればある程度実際に過去の慣習をしてみて
経験したうえで提案をすように心がけています。
③フロアの馴れ合いをリセットできる
フロアは同じメンバーが固定化されてしまうとマンネリ化が生まれます。
いくらプロ意識が強くても、悪い言い方でなあなあになってしまいがちです。
そこで異動は必要になるわけです。
どうしても人間は家族にしても友達にしても間柄が近ければ近いほど
甘えが出てしまいます。仕事でそれが出てしまえば非常に危険です。
「今日はしんどいから○○しないでいいよね」なんて事が起こりかねません。
フロアの馴れ合いをリセットし、フロアに良い緊張観を与える意味でも
異動と言うのはメリットがあることなのです。
メリットについて紹介しましたが、逆にデメリットはあるのでしょうか?
次はデメリットについて紹介をします。
異動によるデメリットは
①人員不足が深刻化するケースがある
ただでさえ人員不足が叫ばれている介護業界です。
異動するにあたり、少なくても最初の1か月間は
ご利用者の名前やADL(日常生活動作)など特徴を覚えたりと
一人で動けるまでに時間が掛かります。
教えるスタッフもいるわけですから、その期間については
スタッフの人員は、-1と換算しなければなりません。
そして、恐い事は「なんでこんな時期に異動なんてさせて、ただでさえ人がいないのに」
とスタッフが上の人事に対して不信感を抱き、
更なる離職という追い打ちをかける可能性があるということです。
それを防ぐには、上層部のしっかりとした説明・フォロー・労いだと
私は感じております。
②スタッフのモチベーション低下のリスクがある
続いて、スタッフのモチベーションについてですね。
人間は変化を嫌うことが多い動物です。
新しい生活が始まる春先に五月病があるのもそういうことですよね。
「なんで、いままでこのフロアで頑張ってきたのに」
「ご利用者とも人間関係が構築出来て介護もしやすく働きやすかったのに!」
とモチベーションの低下につながってしまいます。
辞令を言い渡された人の中には「異動するなら辞めます」と言う方もいるぐらい
異動に対してはシビアに捉えている方が多いのが現状です。
皆がみんな、そういうわけではありませんが…。
③利用者さんやご家族が嫌がる
ご利用者やそのご家族が嫌がるといったことも多くあります。
「今まで良くしてくれたのに、あなたがいてくれないと困ります」など
ご家族によっては、なんで異動をさせたのだと不満や不信感を施設側に抱かれるケースも
大いに存在しています。
なかなかご利用者やご家族にはご理解を頂けないかもしれませんが、
これはデメリットのひとつですね。
人事異動の際の注意点
これまでに介護業界における人事異動のメリット・デメリットを紹介しましたが、
総合的な観点からして、異動は絶対にするべきだと私は考えています。
しかしながら異動を敢行する際には本人・フロアのスタッフに対して説明責任が伝える側にあると感じています。
実際に人事異動を実施するにあたり何を気をつければいいのか?
それはまず当事者であるスタッフに対して異動の理由を明確に伝える事です。
「どんなメリット(スキルアップなど)理由があって今回異動をさせようとしているのか」期待感を込めて
しっかりと誠意をもって説明することです。
また異動される側する側のフロアにも異動理由について説明する必要があります。
介護士(スタッフ)は駒ではないので、上層部の方が精神誠意をもって現場最優先で物事を考えて頂きたいものです。
さいごに
今回【介護職の異動はメリットがあるのか?】についてお話をして
異動のメリットとして
①介護士個人のスキルアップ
②新しい介護観点を流入できる
③フロアの馴れ合いを(良い意味で)リセットできる
を挙げさせていただきました。
そのうえで介護業界で異動はメリットだらけであり
異動はするべきだとも言いました。
しかしながら、施設によっては実際のところ良くない施設も存在し
人員が常に不足し、理由のないその場しのぎの異動をさせてしまう事業所もあります。
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