介護士のスキルアップ

介護士のお悩み解決!高齢者の便秘解消!気持ち良く排便をしてもらうための方法

どうも、はじめまして。現役介護福祉士のtakezoです。
私は営業職から介護業界へ転職し現在15年目です。

医療器販売の営業、介護老人保健施設、有料老人ホームといったこれまでの経験をもとに介護を中心とした情報を発信しています。

宜しくお願いいたします。

 

それでは本題です。

介護の仕事をしていると高齢者の方の便秘など

排便コントールに悩みを抱えている方も多いのではないでしょうか?

便秘になっても排便が多すぎても困りますし

できれば下剤に頼らずに気持ちよく排便をしてほしいですよね。

 

今回はそんな悩みを解決するため

『高齢者の方の便秘を解消!気持ちよく排便をしてもらう方法』

について紹介をしたいと思います。


排便の悩みは高齢者の方に限ったことでは無い

まずはじめに、

「何日もうんこがでない」「うんこが出過ぎて困っている」など

排便のことで悩んでいるのは高齢者の方に限ったことではありません。

0歳児の赤ちゃんも便秘症状があり病院で下剤や浣腸を処方してもらったり、

働いている私たち介護士も便秘や、男性の方では胃腸が弱く

下痢症状で悩んでいるという人も多くいます。

高齢者の方は特に加齢に伴う筋肉量の低下や活動量の低下、

水分量の低下などから自然な排便コントロールが難しくなっていることが多いです。

 

介護現場では無排便が続く事で、下剤を増やしたり浣腸や摘便(指で便を排出させる行為)

をしたりすることが多いですが、

軟便が続き臀部がただれてしまって皮膚状況が悪化してしまったり、

浣腸や摘便行為自体がご利用者にとって不快感を伴ってしまいます。

 

そこで出来るだけ、下剤や浣腸、摘便に頼らない

可能な限り自然に排便していただける方法を

紹介したいとおもいます。

気持ちよく排便してもらうためにまずは現状把握をおこなう

では何から始めるのか?

まずはご利用者の現在の状況を現状把握を行う必要があります。

その内容とは

①排便チェック

介護現場では必ず、「ケアチェック表」「排泄チェック表」というものがあり

いつ排便・排尿があって形状はどうであったか(例えば、軟便、泥状便、普通便、不消化便などなど)

を記入しています。

排便状況の現状把握をするためにまずは現時点での排便周期を確認します。

②既往歴や下剤内服の有無を確認する

排便に関係する疾患や、現在処方され服用している下剤の確認をします。

疾患を含めて、その方に薬があっているかも確認ができます。

また既往歴だけでなく、現在のADL(日常生活動作)について

排泄行為に関係する座位などがどこまでとれるか、トイレに座れるのかを

確認する必要があります。

人によっては下剤を服用してから、排便が出るまで(薬が作用するまで)の

時間が違いますので、いつ服用しているかも大切な情報となります。

③食事量や水分量を確認

便の状態は食事内容、食事摂取量、水分摂取量などが

大きく関係してきます。

たとえば便をスムーズに出す食物繊維をきちんととっているのか?

乳酸菌やビフィズス菌はとっているのか?など

また水分が少なすぎても多すぎても

便秘になったり下痢になったりしますので

日ごろからどれほど水分を摂取しているのか

確認をしておく必要があります。

④日中の活動量を確認

日々の運動などの活動も排便と密接に関係をしてきます。

ベッドで寝ている人が多い人はその分、分泌になりがちですし

腸の動きが悪くなりがちです。

逆に日ごろから体操など、定期的に運動をされている方は

排便コントロールが上手くできているという傾向にあります。

気持ちよく排便してもらう為の対策を考えて実施する。

①目標水分量を設定する

1日の必要摂取量は人によって異なります、

身長などの体格によっても違うし

心疾患があれば過度に水分摂取をしてしますと心臓に負担をかけて危険な場合もあります。

その人によって水分摂取量の目標を設定します。

平均的に1200~1500cc程度が望ましいと考えられています。

起床時の水分摂取は胃や腸の動きを促しますので、

効果的に起床時に摂取を促しましょう。

飲み物についても工夫が必要です。

どうしても水やお茶といった味が殆どない飲み物は

味覚が低下している高齢者の方にとってはのみづらく感じます。

コーヒーやココア、スポーツドリンクなど工夫をし

場合によっては寒天ゼリーを活用するなどしてみてください。

②食物繊維や腸内環境を整える食品を導入する

排便を促すための寒天や

腸内でビフィズス菌をはじめとする善玉菌を増やし腸内環境を整える食物繊維

であるサンファイバーなどを飲み物に溶かして飲用する方法もあります。

また、快適な排便に効果のある食品について

不水溶性食物繊維…ごぼう、ブロッコリー、玄米など

水溶性食物繊維…バナナ、しいたけ、キャベツなど

善玉菌を増やす食品…納豆、ヨーグルトなど

腸の動きを高める食品…サツマイモ、オリーブオイルなど

これらを意識して食事に付加すると効果があります。

③活動量を増やす

活動量すなわち運動量を増やすことは、

腸の動き、便の動きを活発にすることにつながります。

簡単なTV体操でも良いですし、

歌や散歩、園芸療法など日々の活動でも大丈夫です。

身体を動かすことで、血液も体内を巡り

快適な排便につながります。

④福祉用具を導入する

座位が困難になったり、トイレに行けなくなったりすると

どうしてもオムツ内での排便になりがちです。

しかしながら、臥床したままですとどうして腹部に力も入りにくいため

排便も促されません、それどころか臀部に排便が長時間付着し続けることで

臀部の皮膚状況の悪化にもつながりますし、何より不快ですよね。

そこでポータブルトイレなどの福祉用具を検討し導入します。

ベッドサイドに設置することで、トイレに行くより容易に

便器に座れますし介助もしやすい傾向にあります。

その方の状況に合わせて福祉用具の導入を検討していきます。

できるだけ下剤に頼らない自然な排便を促そう!!

3大介護(食事・入浴・排泄)と言われているだけあって

介助の仕事において排泄・排便介助は重要な部分です。

そこで今回は気持ちよく排便してもらうためにできることについてお話をしました。

まずは現状把握

①排便チェック

②既往歴や下剤の内容を確認

③食事量・水分量を確認

④日中の活動量を確認

を行い、現状を把握したうえで気持ちよく排便してもらう為の対策を考えて実施する。

①目標水分摂取量を設定する

②食物繊維、腸内環境を整える食品の導入

③活動量を増やす

④福祉用具を活用する

下剤に頼らない方法について限界はあるかもしれませんが、

可能な限り下剤に頼らない方法はやってみる価値があり

ご利用者、高齢者の方の生活の質の改善に繋がります。

ぜひ色々な方法を医師・看護師とも相談しながら

下剤に頼らない快適な排便をしてもらえるようにしていきましょう。

さいごに

日々忙しい介護のお仕事をしながら

みなさんは如何おすごしですか?

私も毎日頑張っていますが、時には理不尽なことや

業務が大変な時にはどうしても辞めたくなる時があります。

良い職場もあれば、悪い職場もあります。

良い職場で現在働いている方でも1度他にどんな施設や職場があるのか

調べておくことは今後の介護士として働くうえで視野・幅が広がり

とってもいい事だと思います。

介護の転職エージェントを活用していけばよりよい介護職場を探すこと出来ます。

私がおすすめする【転職エージェント】は

1つ目が『きらケア介護求人』

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転職エージェントは会社によって求人数など特徴や良さがそれぞれ違いますので

いくつか登録しておくと便利です。

これからも一緒に適度に楽しく介護人生を過ごしましょうね!!!

ではこれからも適度に楽しく頑張りましょう。

ABOUT ME
takezo
元営業マンの15年超現役介護福祉士。「良い介護をするには、介護士に笑顔を!」をモットーに介護士がうまくいく方法や考え方を発信しています。【経歴】大学卒業後に営業職を経験し介護士へ転職⇒介護老人保健施設や有料老人ホームでフロアリーダーを経験。介護士の人生が豊かになることを望んでいます。
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