どうもはじめまして。
元営業マンで15年目現役介護福祉士のtakezoです。
介護士の方が不安や悩みを解消し人生を豊かにするための方法について発信をしています。
それでは本題です。
介護士の方で
「もしかして私が今働いている職場はブラック?」
「入職した介護施設がブラックだったらどうしよう(◞‸◟)」
と不安を抱えている方は多いのではないでしょうか?
今回はそんな不安を解決するため、私の15年の経験を元に
『ブラック介護施設の見分け方』について
チェックリストを作ってみました。
ぜひ参考にしてみて下さい。
当てはまる項目が多いほど注意が必要です。
Contents
ブラック施設で働いていることに気が付いていない介護士さんは多い!
介護現場で毎日忙しく働いている介護士さんで
「私は今働いている職場しか知らないけど、もしかしたらブラックでは?」とか、
今から介護業界で働こうとしている方で
「もし入職した先がブラックだったらどうしよう(◞‸◟)」と
不安を抱えている方って多いかと思います。
そうですよね。私も出来ればブラックな職場で働きたくないです。
でも介護業界って閉鎖的な側面が強く、
ブラック施設とホワイト施設を比べる事が困難で、見極めが難しいんですよね。
だから普通に働いていたけど
転職をしてみたら実は前の職場はブラックだったと気づくケースもよくあります。
ブラック施設で働いている事に気が付いていない介護士さんは意外と多いのです。
そうならないためにはブラック施設はどういったものなのか
ブラック介護施設の特徴をあらかじめ把握しておく必要があります。
ではそもそも一般的なブラック企業とは何か?
実際に厚生労働省においては「ブラック企業」についての定義はしていませんが、一般的な特徴として
①労働者に対し極端な長時間やノルマを課す
②賃金不払い残業やパワーハラスメントが横行するなど企業全体のコンプライアンス意識が低い
③このような状況下で労働者に対し過度の選別を行う
などと言われています
はい( ;∀;)
とても抽象的で分かりづらいですよね。
なので今回は分かり易く具体的な内容にするため
私の経験と周りの介護士さんの経験(話)を元に
チェックリストを30項目作ってみました。
私の独断と偏見な部分もありますが
0~10個当てはまれば「とりあえずは安心」
10~20個当てはまれば「転職を視野にいれておく」
20個以上当てはまれば「今すぐ転職活動をする」
と考えて頂けるとよいかと思います。
それではいきます。
当てはまれば1つずつチェックをしてくださいね。
ブラック介護施設の特徴【チェックリスト30】
- □ 共用部が暗い。館内が極端に夏暑く、冬寒い。
- □ 利用者さんへのあだ名呼びはあたりまえ
- □ フロア全体が何だか臭う
- □ 施設の幹部が利用者さんへ定期的に挨拶に来ない
- □ 浴室等設備や福祉用具が壊れたら半年以上放置
- □ 入職後2、3日ですぐに独り立ちで聞ける雰囲気もない
- □ 夜勤明けや休日での会議参加があたりまえ
- □ 1フロアにお局さんが3名以上いる
- □ 利用者さんからの暴言暴力行為の相談に、上司から「介護士の対応が悪い」と一蹴される。
- □ スタッフ1人欠員がでると、もうフロアは回らない。
- □ 委員会などの担当業務は残業して行うのがあたりまえ
- □ 夜勤中は一息つく間もなく、常に雑務に追われている。
- □ 有休が取れない。又は無理やり取らされる。
- □ 施設の幹部がスタッフの名前と顔を半数以上覚えていない
- □ スタッフ同士の会話がネガティブな内容ばかり
- □ 日常的な些細な業務の報連相がグループライン等で行われている
- □ 施設の緊急連絡など重要事項が現場スタッフに下りてこない
- □ 「残業=偉い」と残業に美学を感じているスタッフが1フロア1名以上いる。
- □ 転職者などのよそ者を嫌う傾向にある
- □ 残業はするなという圧力が強いが、残業しないと終わらない。
- □ 面接官がため口で何故か上から目線である
- □ 接遇が悪いスタッフを上司すら誰もが注意をしない
- □ クリスマス会や夏祭り等の大きなイベントは夜勤明けも入りも休日スタッフも全員参加が必須
- □ 上司に業務困難事例の相談をしても「私は出来たから大丈夫。今までそれでしてきたから大丈夫。」と話を聞かれずに一蹴される
- □ その施設で働いているスタッフの比率がベテランと若手が殆どで、中堅層がいない。
- □ 新規利用者さんの入居後のフォローは現場スタッフのみが行っている。
- □ 退職の意向を伝えても「あと少し待って!」と引き延ばされる
- □ 利用者さんとご家族の意向や希望を全て受け入れてしまう
- □ 年上年下関係なく入職者に対してはタメ口があたりまえ
- □ スタッフを大切にしない
ブラック介護施設の特徴について解説
いかがでしょう?
何個当てはまりましたか?
ちなみですが私は15個該当しました。
とても微妙なラインですので、常に転職を視野に入れて行動をしています。
チェックリストだけでは分かりづらい点もあるかと思いますので、
項目を1つ1つ補足説明、解説をしていきますね。
- 共用部が暗い。極端に夏暑く、冬寒い。⇒経費削減が目的で節電をするのは理解が出来ますが、節約してはいけない所ってあります。それは直接的に利用者さんに関わる所です。利用者さんの暮らしを大切にしていない証拠です。
- 利用者さんへのあだ名呼びがあたりまえ⇒あだな呼びが可能なのは、利用者さんやご家族が望んでいるなど特別な場合のみです。あだ名呼びは厳禁。あだ名呼びが横行している施設は接遇への意識が欠けている証拠です。
- フロア全体が何だか臭う⇒どうしても排泄物で臭うのは仕方のない事ですが、フロア全体に臭いがこもっているのは問題です。人員不足で十分な清掃が出来ていない、パット交換の回数が不適正などの問題が生じている可能性が高いです。
- 施設の幹部が利用者さんへ定期的に挨拶に来ない⇒利用者さんやスタッフを大切にしている施設は施設長などが現場を見にくる事が多いのです。施設の規模にもよりますが幹部の方が足を運び、現場すなわち利用者さんに目を向けているのかどうかは非常に大切です。
- 浴室等設備や福祉用具が壊れたら半年以上放置⇒モノは劣化していつかは壊れます。でも半年以上放置は危険。利用者さんやスタッフの安全に関わる部分ですし、大きな事故にも繋がります。
- 入職後2、3日ですぐに独り立ちで聞ける雰囲気もない⇒慢性的な人員不足で入職後のオリエンテーションが極端に少ないのは問題です。良い人材が入職してもすぐに見切りをつけて辞めてしまいます。きちんとした施設は入職後の日程を含めたオリエンテーションがマニュアル化されています。
- 夜勤明けや休日での会議参加があたりまえ⇒介護士は体調管理も仕事のひとつです。本来体を休めるべき休日などに強制的に会議に出席させるのは問題です。
- 1フロアにお局が3名以上いる⇒男性女性関係なく職場で幅を利かせているスタッフが1フロアに3名以上いると危険です。3人もいないだろうと思われるかもしれませんが意外といます。2人までなら何とか抑え込みフロアのバランスを保てますが、3人以上は私の経験からも制御不能です。
- 利用者さんからの暴言暴力行為について上司に相談をしても、「介護士の対応が悪い」と一蹴される。⇒介護士の暴言暴力は虐待として大問題となるのに、その逆は泣き寝入りのケースはよくあります。きちんとした施設では、責任ある立場の方が状況を聞いてご家族へ説明するなど介護士の人権を尊重し誠意を持って改善へ向けた対応をしてくれます。
- スタッフ1人欠員がでると、もうフロアは回らない。⇒人手不足が慢性化している介護業界では殆どかもしれませんが、体調が悪くても休めないという環境はブラックそのものです。
- 委員会などの担当業務は残業して行うのがあたりまえ⇒本来業務時間内にするべき業務を初めから残業ありきで行っているところは問題です。
- 夜勤中は一息つく間もなく、常に雑務に追われている。⇒夜勤中は緊張感があるため、ゆとりを持ってナースコールが鳴るのを待機しているのがベストな状態です。雑務に追われている状態でナースコールが鳴るとイライラしてしまい冷静な対応ができません。雑務に追われない業務配分が必要です。
- 有休が取れない。又は無理やり取らされる。⇒人手不足で有休がとれない、または有休義務化による罰則を回避するためにスタッフがいないにも関わらず無理やり有休を取得させるのはどちらにしても問題があります。
- 施設の幹部がスタッフの名前と顔を半数以上覚えていない⇒どれだけ現場を知ろうと現場に気持ちを寄せているかの問題です。日頃から現場に足を運ばれる施設長さんはスタッフの事を名前で呼びます、忙しい中本当に有難いことです。
- スタッフ同士の会話がネガティブな内容ばかり⇒日ごろの何気ない会話でネガティブな内容ばかりが交わされているのは、それだけ現場が劣悪な環境ということです。ネガティブな感情は伝染しますし雰囲気は悪くなり良い介護も提供できません。
- 日常的な些細な業務の報連相がグループライン等で行われている⇒些細な内容でも日常的な業務の報連相がライン等で行われているのは問題です。個人情報の流出という点でも、公私混同という点でも問題があります。
- 施設の重要事項が現場スタッフに下りてこない⇒コロナ渦における対応など会社の重要事項が現場に下りてこないのは問題です。現場がないがしろにされている証拠です。
- 「残業=偉い」と残業に美学を感じているスタッフが1フロア1名以上いる。⇒残業は偉くありません。1人そういったスタッフがいるだけで定時に帰りにくいといった雰囲気が伝染し、次第に残業が当たり前の職場へと変貌します。
- 転職者などのよそ者を嫌う傾向が強い⇒新しい風は新しい事を取り入れるチャンスです。よそ者というだけで嫌う傾向があるとフロア自体の成長を遮ってしまいます。
- 残業はするなという圧力が強いが、残業しないと終わらない⇒委員会業務や人員不足によるフォローなど明らかにしないといけない残業に対して、「残業はするな!残業代を発生させるな!」と圧力をかける施設は問題です。サービス残業が常態化する可能性もあります。
- 面接官がため口で何故か上から目線である⇒他のスタッフも同様に接遇がなっていないことが多く、パワハラが横行している可能性すらあり得ます。
- 接遇が悪いスタッフを上司すら誰もが注意しない⇒勤務態度が悪いスタッフを野放しにすることはフロアの統括を乱すどころか、伝染し他のスタッフにも悪影響を及ぼします。
- クリスマス会や夏祭り等の大きなイベントは夜勤明けも入りも休日も全員参加必須⇒これは非常に多いかもしれません、大きなイベントでの強制参加。イベントを盛り上げて利用者さんに楽しんでもらうことはもちろん大事。でもそれとこれとは別。介護士には休養も大切。
- 上司に業務困難事例の相談をしても「私は出来たから大丈夫。今までそれでしてきたから大丈夫。」と一蹴される⇒上司に相談して最後まで聞いてもらえず一蹴されるのは論外です。1つ間違えればパワハラです。
- その施設で働いているスタッフの比率がベテランと若手が殆どで、中堅層がいない。⇒良い職場は若手、中堅、ベテランのバランスが優れています。中堅がいないのは「この施設はダメ」という現れでもあります。逆にベテラン層だけが極端に多いのは居心地がよくなってあぐらをかいてしまっている可能性もあります。
- 新規利用者さんの入居後のフォローは現場スタッフのみが行っている。⇒利用者さんのご入居がないと介護施設の経営は成り立ちません。ただ中には大変な利用者さんもいらっしゃいます、そこを現場スタッフだけがフォローしてしまうのはスタッフの疲弊に繋がります。
- 退職の意向を伝えても「あと少し待って!」と引き延ばされる⇒退職の申し出に人員不足から先延ばしにされるところは多いです。待てど暮らせど人員が補充されることもなく、ひどい場合は延々と働かされます。
- 利用者さんやご家族の意向や希望を全て受け入れてしまう⇒可能な限り要望をお受けする事は良い介護に繋がります。しかしながら介護施設は集団生活の場でもあるため、無理な事は無理なのです。極端な話「家では20時に入浴していたので、こちらでもその時間でお願いします」と言われてもそれは無理です。ある程度は施設での基準に沿った要望の受け入れが必要です。
- 年上年下関係なく入職者に対してはタメ口があたりまえ⇒介護業界には多いかもしれません。よく言えばフレンドリー、悪く言えば馴れ馴れしい。仲良しこよしではなく、上司部下関係なく敬語はあたりまえです。
- スタッフを大切にしない⇒最後はめっちゃ抽象的ですが、スタッフを大切にしない施設はブラックな可能性が非常に高いです。スタッフを大切にしないと、利用者さんに良い介護は提供できません。現場や事務所関係なくお互いに日ごろから「お疲れさまです」「ご苦労様です」など、労いの言葉が行き交う職場にしたいですね。
ブラックの可能性があれば転職を考えましょう!
一つ一つ解説をしましたがどうでしょう?
「わかるわかる!これは確かにあるよね」や「いや~それはないやろ!」
といった様々なご意見があるかもしれません。
先にお話をしたように今回のブラック施設の特徴【チェックリスト30】は
これまでの私の経験と周りの介護士さんの経験をもとに
「こういうところはブラックの可能性があるよね」
といった観点から作成をさせてもらいました。
なので1個該当したから即刻ブラック認定というものではなく
該当数が多ければ多いほど、よりブラックに近いと思っていただければ幸いです。
判断基準としては
0~10個当てはまれば「とりあえずは安心」
10~20個当てはまれば「転職を視野にいれておく」
20個以上当てはまれば「今すぐ転職活動をする」
と考えて見てください。
さいごに
今回該当項目が多かった方はショックを受けたかもしれませんが、
今後のより良い介護士人生に向けて対応ができます。
私もより環境のよい、良い介護ができるところで働きたいと思っていますので
常に介護現場で働きながら転職を視野に入れています。
では!どうすればブラックではない、良い介護施設で働けるのか?
それは転職エージェントの活用が必須です。
良い職場、良い介護施設を介護士が自分で探すのはとても大変ですが、
転職エージェントは介護士ひとりにひとりに合ったホワイトな職場選びを
サポートしてくれます。
今働いている施設がブラックの可能性のある介護士さんは是非活用してみてください。
そして
私がおすすめする【転職エージェント】は
1つ目が『きらケア介護求人』
介護の仕事は一人で出来ないからこそ、【きらケア】さんは一緒に働く人との相性を大事にしています。給与などの労働条件だけでなく、職場の雰囲気とも合うことを重視した転職のサポートをしてくれます。気の合う仲間と働くことで仕事のストレスを軽減し長期的に働く、はたらく時間をより良いモノに変える転職に全力で注いでくれます。
2つ目が『しろくま介護ナビ』
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転職エージェントは会社によって求人数など特徴や良さがそれぞれ違いますので
いくつか登録しておくと便利です。
それでは最後まで
『介護士に教えたい!ブラック介護施設の見分け方【チェックリスト30選】』
を読んでいただきありがとうございました。
より豊かな介護士人生に役立てていただけると幸いです。