どうも、はじめまして。現役介護福祉士のtakezoです。
私は営業職から介護業界へ転職し現在15年目です。
医療器販売の営業、介護老人保健施設、有料老人ホームといったこれまでの経験をもとに介護を中心とした情報を発信しています。
宜しくお願いいたします。
それでは本題です。
介護士の悩みの種のひとつ
それが【腰痛】です。
介護の仕事は移乗介助などで腰に負担が掛かることが多く
腰を痛める方が多くいます。
今回はそんな腰痛の悩みを解決する
『介護士の腰痛予防対策3選』
を紹介したいと思います
Contents
なぜ介護士は腰痛になってしまうのか?
介護士の腰痛発症率は全体の約6割を占めていると言われています。
なぜ介護士は腰痛になりやすいのか?
それは介護には要介護者を抱える移乗動作や
ベッド上へオムツ交換をする際に
前傾姿勢や中腰姿勢が多く腰に負担がかかりやすいためです。
それに加えて介護は【感情労働】といわれるように
自身の感情をコントロールしなければいけない仕事でありストレスがかかりやすいです。
ストレスと腰痛にも密接な関係があるためです。
実際に私が働いている施設においても殆どのスタッフさんが
腰痛ベルト(コルセット)を着用しながら仕事をしています。
ちなみに私は腰痛ベルトをせずに対応できています。
今回はそのことについて紹介したいわけですが、
まずは、「腰痛をひきおこす主な介護業務」
を挙げたいと思います。
腰痛を引き起こす介護業務
①移乗介助
移乗介助とは、
要介護者である高齢者の方を車いすから便器、
ベッドから車いすへと移し乗せること言います。
介護者は要介護者の臀部や腰を支えながら抱えるわけですが
その際に介護者は前屈姿勢になりやすく腰に負担がかかってしまいます。
②入浴介助
入浴介助とは、
1人で入浴ができない要介護者に対して入浴を助けること言います。
入浴は体を清潔に保つだけでなく
血行を促進させたりと健康を維持していくためにも必要です。
要介護者を浴槽に移したり
洗髪洗身介助を行う際に介護者は前屈姿勢になりやすく
腰に負担がかかってしまいます。
③トイレ介助
トイレ介助とは、
1人でトイレで排泄が出来ない要介護者に対して立位保持やズボンの上げ下げなどの手伝いをすることです。
立位保持の際に要介護者を支えたり
ズボンの上げ下げ時に中腰・前傾姿勢になることが多いため
腰に負担がかかってしまします。
④オムツ交換
オムツ交換とは、
トイレにいけない要介護者に対してベッド上でオムツやリハビリパンツを交換することです。
オムツ交換の際には要介護者のズボンを下げて
陰部洗浄(陰部を洗い清潔にすること)を行いますが
介護者は前傾姿勢になることが殆どで
腰に負担がかかってしまいます。
他にもありますが、
移乗が主に腰痛を引き起こしてしまう介護業務です。
では腰痛にならないためにしておく具体策とは??
腰痛にならないための具体策3選
①ボディメカニクスを理解する
ボディメカニクスとは
『body(身体)』と『mechanics(機械学)』の造語で
人間が動作するときに骨や筋肉、
関節が相互にどのように作用するかといった力学的関係を活用したものであります。
簡単に説明すると
より身体(腰など)に負担なくチカラを発揮できるかといったものです。
ボディメカニクスを活用することで
腰痛を防いだり症状を和らげることが可能です。
ベッドの高さを自分の身長に合わせることや
移乗介助を行う際には出来るだけ腰を落として足を肩幅に開くなど
少しの工夫で前傾姿勢なることを防ぎ腰への負担が軽減できます。
ボディメカニクスの原理として
・腰を曲げるのでなく腰を落とす
・持ち上げるのでなく、スライドさせることを意識する
・出来る範囲で要介護者にやってもらう(残存機能維持に役立つ)
・支持基底面積を広くする(足を肩幅大に広げて介助する)
・重心を近づける(要介護者に近づく)
・てこの原理を使う
・体を小さくまとめる
などを意識するといいでしょう。
②筋トレをする
スポーツなどで必要な筋肉がある方が
より良い結果が伴うように介護という仕事も同様です。
筋トレの中には腰痛の改善や予防の効果がある種目が多くあります。
腰痛予防に効果的な筋肉としては主に【腸腰筋】です。
腸腰筋とは股関節の曲げ伸ばしに深く関係しており
上半身と下半身を繋ぐ役割を担っている筋肉です。
腸腰筋の衰えは姿勢を悪化させて腰に負担をかけてしまいます。
そのため腸腰筋を鍛えることが腰痛の予防に繋がるというわけです。
腸腰筋を鍛える筋トレメニューとして「スタンディングレイズ」があります。
姿勢を正しくして立ったまま片足をあげて3秒間キープします。
このとき膝が腰にくるまで持ち上げるようにしてゆっくりと下げていきます。
腸腰筋他も体幹を鍛えるなど
全体の筋肉を鍛えることも大切ですので合わせて行うといいでしょう。
また注意点として腹筋はやり方によって腰に負担をかけてしまう危険性があるので、
腰に負担が掛からない腹筋筋トレ方法で行うことが良いですよ。
最近ではyoutubeで有益な筋トレ動画を
発信してくれているので参考にしてみるといいでしょう。
③ストレスを発散する
ストレスと腰痛には密接な関係があるとされています。
腰痛の中には姿勢や動作などが起因する「腰自体の不具合」と
心理的なストレスが起因する「脳機能の不具合」があると考えられています。
感情労働と言われる介護の仕事で、人員不足などの労働環境の悪化や要介護者からの無理難題な訴えなどからのストレスなどが原因で腰痛が発症するリスクも非常に高いです。
そこでストレスを発散するということが効果的であるわけです。
ストレス発散方法として私は実践することは
・よく寝る事(疲労回復)
・日光を浴びる、釣りをする(幸せホルモンの分泌)
・筋トレをする、ランニングをする(鬱予防にも効果的である)
・読書をする(様々な知識を身に付ける)
などです。
1つの項目に依存するのではなく幾つもの
選択肢を合わせ持ちながら行えるとより効果的であると思います。
釣りやランニングなどは天気や季節次第で出来ない日もありますしね。
いろいろ試してみるといいですよ。
そして科学的に何故効果があるのかを理解したうえで行えると
仮説検証も行えるし身になりやすいですよ。
より良い介護環境へ転職をしよう
これまで介護の腰痛対策について解説してきましたが、
いくら知識があり実践しようとしても職場環境によって出来なかったりやりずらかったりすることもあるでしょう。
例えば人員が不足しすぎてストレス発散どころの騒ぎではない、福祉用具が不足したり入浴設備が備わっておらずボディメカニクスを実践しても限界を生じるなど。
そんなときは是非体を疲弊させずによりよい介護の職場環境への転職を行いましょう。
転職活動を考える際には
介護の転職エージェントを活用することでよりよい介護職場を探すこと出来ます。
私がおすすめする【転職エージェント】は
1つ目が『きらケア介護求人』
介護の仕事は一人で出来ないからこそ、【きらケア】さんは一緒に働く人との相性を大事にしています。給与などの労働条件だけでなく、職場の雰囲気とも合うことを重視した転職のサポートをしてくれます。気の合う仲間と働くことで仕事のストレスを軽減し長期的に働く、はたらく時間をより良いモノに変える転職に全力で注いでくれます。
2つ目が『しろくま介護ナビ』
残業が少なく、有休がとりやすい、名前のように「ホワイトな求人」を取り扱っている転職支援サービスです。コーディネーターの方が求人者と一緒に二人三脚で笑顔になれる職場をさがしてくれます。
3つ目が『かいご畑』
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転職エージェントは会社によって求人数など特徴や良さがそれぞれ違いますので
いくつか登録しておくと便利です。
さいごに
いかがであったでしょうか?
介護を行う上で腰痛はつきものかもしれませんが、
だからこそ腰痛を未然に防ぐ努力をしていきましょう。
かの有名なイチロー選手もケガをしてから治療するのでなく、まずケガをしない身体を作り上げるために日々の鍛錬を繰り返したと言われていましたし研究もされていたそうです。
介護士として①ボディメカニクスを理解する②筋トレをする③ストレス発散をする
を意識してみてください。
そして一緒に適度に頑張りすぎにいきましょうね。